こんにちは。
今回は、Softearsより登場した「EDGE」の紹介レビューです。

Turii → Turii Ti → Twilightと受け継がれてきた、Softearsの1DDモデル。そんな1DDモデルから今回新たに『EDGE』が登場しました。

※画像は Turii Ti
Softears といえば、ニュートラルな音色と自然な聴感を備えるブランド。私もファンの一人で、Twilight・Volume Sを日頃から愛用しています。Softearsのエンジニアさんが今作はどの様な音色を聴かせてくれるのか、早速『EDGE』の音を確かめていきましょう。
本件はAliExpress 様より提供になります。
製品概要

価格 : 499ドル
発売日 : 2026年7月31日
ドライバー構成 : 独自開発 11mm高性能ダイナミックドライバー
ドライバーについて

EDGEには、ダイナミックドライバーが抱える「永遠のジレンマ」を解決すべく、独自開発の11mm高性能ダイナミックドライバーが搭載されています。
そのジレンマとは、包み込むような低音の豊かさを追求すると、中音域の明瞭さが損なわれやすいというもの。低音の存在感が増す一方で、ボーカルが埋もれ、音にベールがかかったように感じられることがあります。
EDGEは、メーカーが「シーソー効果」と表現するこの課題に向き合い、豊かな低音とクリアな中音域の両立を目指して設計されました。

また、リアチャンバー内に配置された「ラビリンス・アコースティック・ストラクチャー」が今作の大きな特徴です。この精巧な構造は、余分な低中音域を正確に共鳴・吸収し、低音域と中音域の境界を明確に区別します。
実際に聴いてみると、「シーソー効果の解決とはこういうことを言っていたのか」と納得させられます。このあたりは、後ほど音の感想で詳しく触れていきます。
パッケージ

このSoftearsの立方体に近い化粧箱からは、毎回非常に洗練された美しさを感じます。開封体験が素晴らしいです。

E Elegance (優雅)
D Dynamic (動的ドライバー)
G Geometric (幾何学的)
E Euphonious (心地よい響き)
EDGEの名の由来の由来の背景には、
「Edge本来の意味」だけではなく様々な視点から製品に詰まった意味が込められています。
付属品

・EDGE
・7N高純度ロータリー鍛造OCCコア 4.4mmイヤホンケーブル
・収納ケース
・収納袋
・クリーニングクロス
・イヤーチップ 2種類3セット
・取扱説明書
・ブランドカード
本体

Softearsらしい個性的で幾何学的なデザインになっています。
チタンから作られた筐体は、TurriやTwilightモデルの様な曲線を描く幾何学的デザインからは形状を変え、角を見せる工業的な美しさを持つ姿になっています。

CNC加工されたチタン製ハウジングは、音響再生のための極めて安定した物理的基盤を提供します。 手に取れば洗練された冷たさが感じられ、耳に届けるのは鮮やかで、深く温かみのある音楽の世界を実現しているとの事です。

側面にはベント口が3つとSoftearsロゴが刻まれています。めちゃめちゃカッコいい…。。
ケーブル
]
付属ケーブルには、7N高純度ロータリー鍛造OCCコア2層構造の銀メッキケーブルが付属しています。

Softearsブランドの特徴として、付属品の品質の高さや驚異的な作り込みは今作も健在です。
パーツまでチタン製でこの美しさ…
装着感について
この形状を見ると装着感に不安を覚える方も多いと思いますが、実際に着けてみると意外なほど違和感がありません。
むしろこの形状が好きになるくらいです(笑)
一般的な形状のイヤホンと比べても圧迫感が少なく、ソフトな着け心地。それでいて耳にはしっかりとフィットします。
チタン製の筐体は小ぶりながらも、手に取ると流石に少し重みを感じます。ただ、装着時にはその重さが気になりにくく快適に使用できました。
試聴環境

再生機 : Astell&Kern KANN MAX
ケーブル : 付属ケーブル 4.4mm バランス接続
イヤーピース : 付属液体シリコンイヤーピース
試聴にあたり30時間のエージングを行なっております。
音の感想について

音の特徴としては、「温かみのあるダイナミックなサウンド」。やや低重心なU字ドンシャリ傾向で、深いサブベースからハイトーンのボーカル、超高域まで、1DDとは思えない様な広い帯域を階調豊かで元気にやや太めの音色で鳴らします。
音の傾向
寒色 |ーーーー|ーー| 暖色
低域 |↑ーーーー↑ーー↑l 高域
狭い |ーーーーーー⭐︎| 広い
繊細 |ーーーーーlー| 迫力
ドライ |ーーーーlーー| ウェット
低音はサブベースまで非常に迫力があり、アタックにも深みがあります。
更にライブ音源の様な空気の広がりを感じさせる柔らかさが随所に感じられ、豊かで深く沈み込む、魅力的な低域です。
中音域は、アナログ的な温かみのある滑らかな音で、高音と低音を自然につないでいます。
特にボーカルは素晴らしく、柔らかく温かい声の中に、人肌の様な生々しさや情緒が感じられます。滑らかで聴き心地が良く、それでいて声の表情もしっかりと伝わってきます。
そしてEDGEでは、リアルな音の動きや、奥行きのあるレイヤーを感じられる自然な立体音響の様な聴かせ方を感じます。低域や声の重なりが驚く程に見分けられて、「音」の質感を一つ一つ手に取る様な感覚があり、広い空間の中心で囲う様に描き出すようなイメージです。
ここまでの印象では、低域を中心とした温かく包み込まれる様なサウンドを想像すると思いますが、EDGEが更に本領を発揮するのはここから。

温かく心地よいウォーム系に留まらず、クリアかつ明瞭で、エネルギッシュな高音まで楽しめるのがEDGEの魅力です。これだけ豊かな低域と、伸びやかな高音を1DDで聴かせてくることには驚かされます
女性ボーカルから超高音まで、驚くほどクリアでエネルギー溢れるサウンドが堪能できます。
女性ボーカルが一際目立つチューニングになっていて、ハイトーンボイスには突き抜ける様なエネルギーがあります。声が伸びやかに高く抜けていく感覚はとても気持ち良いです。
温かく心地よいウォーム系に留まらず、構造的に片方に偏ってしまうであろう 1DDからは驚くような、クリアかつ明瞭でエネルギッシュな高音です。シャープなパーカッションから華やかな強い管楽器まで、聞き応えのある高音を楽しむ事ができました。
まとめ

実は前作のTwilightでは、低域の包み込みを重視するが故に、中高域がややベールを被った様に感じられ、明瞭さに課題を感じていました。
しかしEDGEでは、新開発のドライバーと中高域を際立たせるチューニングによって、その「シーソー効果」を見事に解決した様に感じます。
1DDとは思えない様な広帯域のダイナミックレンジの広い音は驚異的で、他ブランドの追随を許さない、そんな域にまで達している様にすら思います。
自然な音色の中で少しアナログな雰囲気がありつつどの帯域も明瞭で、温かく低音の豊かなアタック感に雰囲気に浸りながら、音の細かな質感も描いてくれる、雰囲気と性能を兼ね備えたイヤホンだと思いました。
10万円以下で1DDイヤホンをお探しの方に、心からおすすめしたい。そんな一作です。
気になった方は、ぜひ検討してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。