こんにちは。
今回は EarAcoustic Audio 新作シリーズ から「STA-Hi End」有線イヤホンの紹介になります。
株式会社伊藤屋国際様より提供して頂きました。
去年発表された新ブランド「EarAcoustic Audio」謎に包まれながらも美しいビジュアルで、期待感も高かったかと思います。
そんな「EarAcoustic Audio」から登場した新作イヤホンの一つを魅力をたっぷりと紹介していきます。
伊藤屋国際様について
主に輸入イヤホンの卸売や販売、 オーディオ関連製品の企画、開発を行っている会社様です。
オリジナルブランド「SoundsGood」は品質の優れたケーブルで高い人気を誇っています。
今回新ブランド発表にあたって、大元であるTFZ/SUPERTFZ に引き続き「EarAcoustic Audio」の取り扱いも開始しました。
EarAcoustic Audio について

EarAcoustic Audio ブランドページ 伊藤屋国際
TioについてFZ/SUPERTFZを手掛ける深圳市綿瑟華年實業有限公司によって昨年電撃発表された、新しいHi-Fiブランドです。
謎に包まれながらも、美しいメインビジュアルとラグジュアリーな雰囲気が特徴的。
水面下で1年以上かけて新ブランドの準備を進めていたそうで、昨年12月のブランド発表から、もう既に13モデルのイヤホンが登場しています。
製品ラインナップ
ブランド発表と共に2種類のシリーズが登場しました。「SPA(スパーク)シリーズ」と「STA(スター)シリーズ」です

↓伊藤屋国際様の具体的な一覧表
docs.google.com/spreadsheets/d…
◽️シリーズの簡単な違い
大きく分けるとドライバー構成が異なります。
SPAシリーズ : 1DD
STAシリーズ : 2DD
更にシリーズごとにそれぞれ SPAは 8種類、STAは5種類に派生しています。
【SPAシリーズ】
↗︎ Limited Edition 特別モデル
ドライバー構成:1DD → PRO(モニター用)
↘︎ Hi END(リスニング用)
筐体の素材によって、シリーズ内で8種類に分かれています。
【STAシリーズ】
ドライバー構成: 2DD → PRO(モニター用)
↘︎ Hi END(リスニング用)
ドライバーの素材によって、シリーズ内で5種類に分かれています。
製品概要

EarAcoustic Audio STA-Hi End
発売日 : 2025年3月7日
価格 : 8800円
製品スペック
モデル STA-Hi End
筐体 樹脂
ドライバー φ10mm高精細ベリリウムコートダイアフラム(デュアル磁気回路)+φ6mm複合ダイアフラム デュアルダイナミックドライバー
感度 110dB
インピーダンス 32Ω
再生周波数帯域 10-30,000Hz
SPA(spark)シリーズに続いて先月登場した、STA(star)シリーズのエントリーモデルにあたります。
STAシリーズは、エレガントな世界観が美しい銀色にメッキ加工された樹脂筐体と、メーカーロゴ,蛇 が描かれたFPが特徴的です。
ドライバー構成

STAシリーズにはデュアルダイナミックユニットが搭載されています。Hi Endにはベリリウムコート振動板を採用しています。
高音域用 : φ6mmDD(複合振動板)
中低音域用 : φ10mmDD(ベリリウムコート振動板)

数百回にも及ぶ指向性シミュレーション
音楽の感情と見事な共鳴を実現するため、厳密かつ合理的な検証のもと、最適化された音響キャビティ構造を設計しました。
パッケージ / 本体・付属品


イメージの通りにエレガントでリッチな開封体験が得られると思います。
箱のデザインは筐体とのイメージともマッチしていて非常に美しいです。
本体

本体も同様に美しいです。筐体は鏡面仕上げのメッキ加工が施されています。精度が高く樹脂筐体だとは気付かない程に綺麗です。 形状による曲線美も感じられます。
またFP部分は特殊な光り方でラグジュアリー感を演出しています。
そして本体重量は片側約7gと、純粋な金属筐体に対して軽めなのが特徴です。

ケーブルは2Pinコネクタを採用した、無酸素銅+銀メッキ無酸素銅導体の高品質な3.5mmケーブルが付属しています。
黒い光沢デザインの2芯タイプで取り回しも良いです。
付属品

・イヤホン本体
・ケーブル
・シリコンイヤーピース 2種3サイズ(S/M/L)
・キャリングケース
・ユーザーマニュアル

付属品も充実しています。ケースはかなり派手ですが、「Sivler Angel」このシリーズの特徴がよく出ていると感じます。
装着感

先述した通り比較的軽めな装着感に加えて、耳型に沿った形状をしている為、フィット感も凄く良好です。デザイン性と装着感を両方求めている方には良い選択肢だと思います。
再生環境

DAP : Astell&Kern KANN MAX ローゲイン
イヤーピース : 付属イヤーピース (平たい方)
ケーブル : 付属ケーブル 3.5mm接続
音質について

低域が特徴的なドンシャリタイプで、厚みのある優しいリスニングサウンドです。
音圧が強いタイプでは無いですが、音は近めで低域は濃厚で響きや量感があり、耳あたりの良い上品なサウンドです。弾む様なタイトさもあり、楽曲全体を下から包み込みます。
また、帯域ごとに2DDを採用しているため、厚みのある低域に対して、中高域やボーカルラインが混ざる事なく鮮明に聞かせてくれます。
このイヤホンの大きな特徴として、低域と中高域の音色や位置関係による立体感や独特な分離感も、音楽を聞く上で楽しい要素になっています。音の重なりもレイヤーで捉えることのできる感覚や、上下の空間表現の豊かさを味わう事ができます。
中高域は非常にニュートラルで、優しい音色と適度な煌めきを持っています。筐体の響きと余韻も併せてとても心地よく感じられます。まろやかなサウンドに対して風通しの良さも提供しています。ただ超高音はやや控えめなため、やや閉塞感を感じる場面もありました。
低域の密度が濃い優しいリスニングサウンドに対して、小径DDの高域の煌めきが美しい音で心地よいです。
ボーカルはやや解像度や描写力が物足りなく感じる場面がありました。表現力は高いですが、高域がいまいち伸び切らなかったり、やや画素が粗い印象を受けました。ですが声はくっきりと鮮明に聴こえてくるため大きな問題とは思いませんでした。
厚みと濃く量感のある中低域に、特有の分離感による豊かな空間表現と高域の優しい煌めきが癖になる上質なサウンドでした。
音の傾向
寒色 |ーーーーlーー| 暖色
低域 |ーーlーーーー| 高域
狭い |ーーーlーーー| 広い
繊細 |ーーーー|ーー| 迫力
ドライ |ーーーlーーー| ウェット
解像度 |ーーーーlーー| [7.8]
定位 |ーーーーー|ー| [8.5]
分離 |ーーーーーlー| [8]
詳細 情報量 |ーーーー|ーー| [7.5]
個人的総合評価 8.9
オススメ度 ⭐️⭐️⭐️ 3/5
↓IEM Ranking List
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1-6VnN5zpYfJpT9NQsLNIpYeUL5ksr-KHHdguDRTiEm4/edit
まとめ

今回は EarAcoustic Audio「STA-Hi End」のレビューを行いました。エレガント&ラグジュアリーな雰囲気をこの価格帯で味わいながら、上質な音を楽しむ事が出来ました。量感のある低域ながら全体の音は優しく包み込む様なサウンドです。
他にも様々なモデルがありますので、気になった方は伊藤屋国際様のホームページからご覧下さい✨
最後までご覧いただき有難うございました。
