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【新作】Kiwi Ears Astral レビュー 空間表現が綺麗な寒色系の中高音と存在感ある重低音のパワフルサウンド [PR]

こんにちは。

今回はLinsoul JP様より提供を頂き、Kiwi Ears の新作有線イヤホン『Astral』の紹介/レビューになります。

『Septet』や『Etude』と同時期に発売された新製品であり、そんな中でも『Astral』にはどの様な魅力があるのか、深掘って行きたいと思います。

 

製品概要

価格 : 299ドル
発売日 : 2025年4月22日
カラー : 黄色/青色
ドライバー構成 : 1DD(10mmバイオセラミック)+6BA

 

ドライバー数に対して価格が抑えられている理由の一つは、カスタムBAを採用している点にあると言えます。

大手ブランドのBAを使用せずコストダウンを図りつつも、Kiwi Ears のカスタムBAは性能が非常に高いため、遜色のない音質に仕上がっていると考えられます。

2.8 kHzでチューニングされたカスタムミッドレンジドライバーは、自然な聴覚と音羽の湾曲にマッチし、改良されたSWFKツイーターは、均一で自然な超高音のために滑らかに高音を拡張します。

またDDには、カスタム10mmバイオセラミックダイアフラムダイナミックドライバーを搭載し、強力なローエンドのドキドキと滑らかな低音の拡張を提供します。


パッケージ 本体/ 付属品

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薄めの黄色と赤を基調としたパッケージカラーで、以前と若干デザインも変わっているような気がしますが、シンプルかつオシャレな方向性はそのままで個人的に好みです。

本体

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本体は3Dプリントの樹脂筐体にラメが綺麗なFPです。落ち着いた装飾で『Astral』の名称にもある通り、星や星幽をイメージしている様に感じます。

今回は青が届きましたが、Astralのイメージを存分に味わうなら黄色が良いかもしれません。

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また筐体デザインはZiiGaatと重なる雰囲気がありますが、実際の形状は異なっておりZiiGaatの汎用シェルよりも厚みがあって凹凸がハッキリ出ています。

また、ノズルの形状やベントのタイプも異なります。位置は近いですが、一方はメッシュで一方は空洞タイプです。

 

付属品

今までのKiwiEarsの製品の多くは本体がメインで、付属品は一律 (モデルによって変わらない)で最低限の物が同封していました。

しかし今回のモデルから一新された様で、マルチプラグタイプで本体に合わせたリケーブルが付属しています。これはかなり嬉しい変化ですね。

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・ケース

・イヤーピース 1種類3セット

・マルチプラグケーブル

・説明書

・交換用ノズルフィルター

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↑Astral 付属ケーブル

 

装着感

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フィット性高く圧迫感のない装着感で、かなり快適に感じます。外観だと筐体が少し大きいサイズで不安な面が有りましたが、問題ないと思います。シェルの形状が上手く耳に沿ってフィットしてくれますね。

 

音質について

 

アプリ : Apple Music

再生機器 : Astell&Kern KANN MAX

ケーブル : 付属 バランス接続

イヤーピース : 付属 Mサイズ

 
▫️音の傾向

音の傾向としては、全体的に明るめで超高域と重低音が強調された弱ドンシャリサウンド

低域 |↑ーーーーーー↑| 高域

寒色   |ーーlーーーー| 暖色

狭い    |ーーーーーlー| 広い

繊細     |ーーーーーlー| 迫力

ドライ  |ーーlーーーー| ウェット

 

やや寒色寄りの伸びやかな中高域と深く沈み込んで弾むような低域が、自然なバランスと音場感で上手く共存しています。

低域〜高域にかけて音の質感がシームレスに移行するような感覚が結構好みでした。

 

▫️詳細な特徴

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一番の特徴は中高音で、やや寒色より硬質な音ですが、音に余韻と空気感の広さがあり上手く楽曲に溶け込んでいます。

また音場も上下左右に奥行きがあり、澄んだ空気感が感じられます。

ですが、それより更に上の帯域 超高域は刺激的でドライな音で、曲によっては突き刺すような印象を受けました。ハイハットが強調された楽曲では、普段の音量だときつく感じる場面もありました。中高音のバランスがかなり良いのに、少し勿体無いポイントです。

ボーカルは少し明るさとドライさがありますが、声の輪郭は柔らかくて調和の取れた声を聞くことができます。解像度が高く、鮮明な細かな声のニュアンスまで再現して、高音も伸びやかで表現力が高いです。

低域も同時に少し明るめですが、かなりパワフルで量感の多い重低音が目を惹きます。適度に締まった弾力のある音が全体を包み込むように響きます。レスポンスの良い中高音に比べると、ウォームな音の広がりがあって楽曲に立体感が生まれています。

 

高音    |ーーーーーlー|  [9.3]

中音  |ーーーーーlー|  [9.2]

低音     |ーーーーーlー|  [9.2]

解像度    |ーーーーーlー|  [9.3]

定位   |ーーーーlーー|  [9]

分離   |ーーーーーlー|  [9.3]

詳細 情報量  |ーーーーーlー|   [9.3]

 

個人的総合スコア  9.5

オススメ度  ★★★★⭐︎  4.7/5

 

傾向と相性

■おすすめの方

・解像度の高い音が好き・明るめの万能系
・澄んだ空気感・弾むような重低音を楽しみたい

■合わない方
・温かみのある音が好き
・ボーカル中心に聴きたい・刺激的な高音が苦手

 

まとめ

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今回は Kiwi Ears Astralのレビューを行っていきました。

本体のデザインや音の特徴に関してかなりZiiGaatを感じたと言うツッコミは置いておいて、

寒色で分離の良いドンシャリ系のハイブリッドとしては音のまとまりも良く、楽器やボーカルの音色も自然で、かなり完成度が高く感じました。

個人的にはかなり気に入っていて、全体的には結構オススメできる製品だと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。