こんにちは。
今回は LIFEEARより新作有線イヤホン「ICE」の紹介/レビューになります。
LIFEEAR様よりPR依頼品となります。
LIFEEAR様について

LIFEEARはプロのアーティストが現場で使用するカスタムIEM(イヤモニ)をもっと一般的に普及させるために立ち上げました。一般的には個人の耳型に合わせて作られるオーダーメイドのため高価格かつ納期にも時間がかかる製品をLIFEEARでは特許取得済みの独自生産技術により、手頃な価格帯と最短当日納品で提供しています。また、カスタムIEMの開発技術を活かして、プロのアーティストが現場で使用する品質(高音質)を担保したまま一般向けにも豊富なラインナップのイヤホン製品を開発・販売しています。
製品概要

製品名 : LIFEEAR ICE
価格 : 18,800円
ドライバー構成 : 1DD+1BA
その名の通り溶け始めの氷の様な、透明度の高い筐体が特徴的です。
【スペック】
筐体:高透明度UVレジン
ドライバー:ハイブリッド型(ダイナミック型10mm×1、バランスドアーマチュア型×1)
コネクター:2PIN
ケーブル:銀メッキ銅ケーブル
感度:108.86db
インピーダンス:19Ω
コード長:1.2m

LIFEEAR ICEは、夜にお酒を嗜みながら心地よい音楽に浸るために生まれたイヤホンシリーズ。まるでグラスの中で静かに溶ける氷のように。
透明感あふれるクリスタルボディが、まるで氷の結晶をそのまま切り取ったかのような洗練された美しさを演出。透明度の高いUVレジン素材の厳選と自社独自の生産技術の研究により、従来の3Dプリント製造では光で変色して再現が難しかった透明感の追求に成功。
世界初のBluetooth搭載カスタムIEM*を開発したLIFEEARは、多数の耳型データを徹底的に解析し、洗練された美しいデザインと付け心地の良さを両立させる最適なフィット感を再現。
高精度工業用3Dプリンターで圧倒的な生産スピードと高品質を提供
「 ICE」シリーズでは、高精度の工業用3Dプリンター使用により、圧倒的なスピードと高品質な製品の量産体制で販売価格を一万円台で提供。
本体・パッケージ

シンプルで片手サイズのパッケージです。「甘い音色に包まれて、贅沢な夜を」お洒落なキャッチコピーも記載されています。

背面には製品情報が書かれています。箱の表面素材も拘っていて高級感があります。LIFEEARは東京都の会社様みたいです。

本体やケーブル等は専用ケースに入っています。
本体

「ICE」の名の通り氷の様に透明な筐体です。内側にはメーカーロゴや内部配線もアクセントになっています。角が丸みを帯びているため、溶け始めの柔らかな印象も与えます。
ノズル付近は金属製になっています。
付属品

本体 イヤーピース(3サイズ) ・リケーブル(2PIN 3.5mm) ・専用ケース ・取扱説明書
価格の割にはやや控えめですが、個人的にはこの位が丁度良い気もします。
装着感

実測 片側4.4g
非常に軽い着け心地でフィット感の良い装着感です。 カスタムIEM専門店ならではの設計の巧みさに感じます。長時間でも快適に使用できると思います。
再生環境

DAP : Astell&Kern KANN MAX ローゲイン
イヤーピース : 付属イヤーピース
ケーブル : NICEHCK AceMeteor 4.4mm接続
付属ケーブルだとやや籠って聴こえる印象を受けるため、個人的にはリケーブル超推奨です。
リケーブル無しでは、本体のポテンシャルが発揮されません。
音のクオリティが格段に違いますし、解像感や分離感が増し、全体的に暖かく落ち着いたゆったりした聴きやすいサウンドに、ダイナミックさや鮮明さもプラスされます。
音質について

全体的には丸みを帯びた暖かく優しい広がり、深くて豊かな低域寄りのサウンドです。
帯域バランスは低域寄りの緩やかなU字を描く様なドンシャリ。男性ボーカルは特に声が近く主張を感じられます。
低域が強くて超高域はやや控えめな傾向ですが、DDに搭載されたベントのお陰か音の抜けは綺麗で、温かみのある広がりを演出。低域が支配しすぎることはありません。
深く最下層まで沈み込む低域が、楽曲全体をタイトに包むことで雰囲気を演出し、そこから温かみのあるボーカルを耳元近くで聴かせてくれます。上質な雰囲気と心地良い音色を同時に味わう事が出来ます。
ボーカルはかなり耳元に近くて、やや暖色よりの厚みのある音色でくっきりと明瞭に聴こえます。声には甘さがあります。
低域は非常に上質。太さのある低域が深く、適度な締まりや弾力があります。 非常に量感と主張も強いため、やや中低域は潰れる事もありますが、ボーカル帯域をマスクすること無く綺麗に聞こえます。
スタジオライクな音場感で音も綺麗に定位しており、暖色傾向の音の広がりによって音が混ざってしまう事は少なく、バランスの取れた落ち着きのある空気感を提供してくれます。
どの楽曲でも柔らかく心地よい雰囲気を誘い、特に洋楽ジャズでは凄く曲の雰囲気が出て優雅な心地よさを演出してくれます。ポップスを聴くにはやや音が太すぎる印象はありました。
豊かな楽器の音の広がりや、温かい声の表現、包み込む様に沈み込む低域にはうっとりする事でしょう。
音の傾向
寒色 |ーーーーーlー| 暖色
低域 |ーlーーーーー| 高域
狭い |ーーlーーーー| 広い
繊細 |ーーーーーlー| 迫力
ドライ |ーーーlーーー| ウェット
解像度 |ーーーーlーー| [8]
定位 |ーーーーlーー| [8.5]
分離 |ーーーーlーー| [8]
詳細 情報量 |ーーーー|ーー| [7.5]
個人的総合評価 9 (リケーブル前 8.2)
オススメ度 ⭐️⭐️⭐️⭐️ 4/5
↓IEM Ranking List
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1-6VnN5zpYfJpT9NQsLNIpYeUL5ksr-KHHdguDRTiEm4/edit
まとめ

今回は、LIFEEAR様より「ICE」の紹介レビューを行っていきました。
リケーブルがかなり重要で、それを行う事で本体のポテンシャルが開放されます。付属の標準ケーブルがやや勿体無いです。
深くアタックする低域による楽曲の雰囲気や、 音の柔らかな質感や響き、心地の良い優しさを味わえると思います。
透明感のある筐体も美しいので、興味ある方は是非ご検討ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
