今回は、DITAの有線イヤホン「PROJECT M」を紹介・レビューします。以前、おすすめのミドルクラスイヤホンとしても取り上げましたが、個人的に最も気に入っているイヤホンです。
発売から時間は経っていますが、製品の魅力をお伝えできたらなと思います。
製品概要
「DITA」はシンガポールを拠点に開発を行っている企業で、主にハイエンドの製品を制作していました。
今製品は、そんなDITAの 新しい可能性にアプローチするPROJECTシリーズの第三弾「同社初のハイブリッドドライバー搭載のミドルクラスイヤホン」として、誕生したモデルになります。
ドライバー構成
これまで一貫してシングルダイナミックドライバー構成にこだわり続けてきたDITAでしたが、今回は新開発9.8mmダイナミックドライバー「PM ONE+とKnowlesのBAを組み合わせた ハイブリッド構成。
この新開発のドライバーは従来のものとは異なり
ハイブリッド構成でも音質を更に高めることができることをコンセプトで設計され、単独で全ての音域をカバーできるようにしている。
本体•付属品について
本体
通常のアクリル樹脂イヤホンは外殻のみの中空構造が多いですが、音響チャンバーの外側を全て樹脂で埋めるという高度な工法を採用することで高い透明度を実現。
初めてみた時はクリスタルのような透明度が圧巻の美しさで見惚れてしまいました。
また、筐体にはUV防止コーティングもされているため耐久性にも心配が入りません。
付属品
・ケーブル Cardas Audio社製「MOCCA」
・交換用Awesome Plug2(4.4mm / 5極)
・Tanos社製Systainer®イヤホンケース
・final製イヤーピース TYPE E(SS / S / M / L / LL)
・イヤピースケース
付属品に関しても本体の価値を引き上げるために
一切妥協せず厳選されていることがわかります。
実際に使用
装着感は素晴らしくカスタムIEMのような感覚で使用できました。遮音性もかなり高いです。
音質について
Final typeE と付属ケーブル、Fiio K9 AKMに繋いで使用しました。
まず一言で表すとクリスタルのようにクリアで硬質なサウンドです。詳細を余すことなく鳴らし、他では中々味わえない繊細な中高音を聴くことができます。
高音 9.6/10
細めの繊細な音で、シャリシャリと硬質に鳴らします。
この繊細で微細な音が、Popsでは 音楽に美しさをもたらし、バラードなどでは懐かしさを感じ、感傷に浸ることができます。また分離も高く、音数が多い場面でも聞き分けることができます。
シンバルやハイハットなどの金属音の鋭さを気持ち良く聴くことができます。
中音 9.6/10
音の詳細を拾い上げるように鳴らします。
高音に対してやや暖かみのある音色が細やかな高音と非常に調和しており、音に立体感と厚みが感じられます。また、ピアノの音はまるで生演奏のように聞こえます。
低音 9.3/10
全体的に高音寄りのため、量感は少ないですが、
質の良い低音です。 もっと音圧や量感を感じる低音も好きですが、この低音は中高音の魅力をブーストさせる素晴らしいバランスに感じます。
ボーカル 9.4/10
比較的ドライなサウンドですが、荒さを全く感じず質の良いボーカルです。若干引っ込んで聞こえる方もいるかもしれません。
音の傾向
解像度 |ーーーーーlー| [8.5]
定位 |ーーーー|ーー| [8]
分離 |ーーーーーー⭐︎| [9.5]
詳細、情報量 |ーーーーーー⭐︎| [9.5]
寒 ー〇ーーー 暖
狭い ー〇ーーー 広い
低音ーーーー〇 高音
硬め 〇ーーーー 柔らかめ
楽器ー○ーーー ボーカル
個人的総合スコア 9.7
オススメ度 ⭐️⭐️⭐️⭐️🌟 max
※オススメ度はコスパを含みます
まとめ
良い点
・こだわり抜かれた付属品
・クリスタルのような筐体
・価格以上の音質 繊細な表現
・優れた分離感
悪い点
ほぼなし
見た目も音質も素晴らしいので是非皆さんに試して欲しいなと思い紹介させて頂きました。
個人的にかなり気に入ってる製品です。
音圧や臨場感を求めるならDunu Davinci、
クリスタルのような硬質で繊細な音を求めるならDita Project Mと言ったところでしょうか。
ただ高音が刺さると言った意見もあるようなので、そこには注意かなと思います。(上流によっても)
硬質にカチカチと鳴らすので好みは分かれるかもしれません。
あくまで個人的な評価なので、参考程度にお願いします。
読んでいただきありがとうございました。