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#72 SIVGA Que UTG レビュー 世界初!超薄型ガラス振動板を搭載した実力はいかに!?

こんにちは。

今回はSIVGA JP様より提供を頂き、注目の最新作『Que UTG』の紹介/レビューになります。

特殊なガラス平面振動板を採用し、初代Queとはまた異なる傑作イヤホンです。是非最後までご覧ください。

 

製品概要

SIVGA QUE UTG

初代Queの後継機として登場した新作有線イヤホンです。ただ音作りの核となる振動板の素材はベリリウムから変更されてます。

 

発売日 : 2025年 5月23日 

価格 : 15,980円

ドライバー構成 : 1DD

 

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この製品の注目ポイントはやはり「世界初・ガラス平面振動板」を採用した点です。特殊ガラス素材の平⾯振動膜とダイナミック型の構造を融合させて、全く新しい振動板を開発。DDながら平面かつ材質的にも特殊なプロセスで作り上げています。

この振動膜の正体は、日本電気硝子によって開発されている非常に特殊な『Ultra thin glass』 超薄板ガラスで、Que『UTG』の由来にもなっている事に気付かされます。

この非常に興味深いタッグで完成した SIVGA Que UTG をじっくりと見ていきましょう。

 

スペック

・ドライバー 10mm 特殊ガラス平面振動膜ダイナミック
・周波数応答 20Hz ~ 20kHz
・感度 103dB
インピーダンス 32Ω
・ケーブル長さ 1.2m
・ケーブル素材 銀メッキ高純度無酸素銅線
・変換プラグ 3.5mm / 4.4mm
・インタフェース 0.78mm 2PIN

 


パッケージ / 本体・付属品

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前作のQueよりもモダンでシンプルなデザインに変更されています。個人的にはとても好みです。

本体

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FPにはSIVGAならではのウッド素材が採用れています。前作『Que』は北米産メイプルウッドの明るい黄白色味だったのに対して、今作は南米産緑壇の深い色味に変化しています。また前作とは異なるツヤ加工が施されています。

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個人的には、木材の温かみを肌で感じられる初代Queの方がやや好みです。

筐体部分の質感やビルドクオリティの高さは初代から引き続き、流石SIVGAさんと言ったところ

 

付属品

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・ケーブル

・交換プラグ (3.5mm/4.4mm)

・高純度銀メッキ無酸素銅 0.78mm 2PINケーブル

・イヤホンケース x1

・シリコンイヤーピース白 S/M/L

・シリコンイヤーピース黒 S/M/L

 

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3.5mm /4.4mmプラグ交換可能になってる点は、とても嬉しいポイントですね。

 

装着感

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筐体は初代Queと変化していません。装着感は良いですが、片側10.1gと金属筐体の重量感が少し存在しています。特別気になる訳ではないので、問題はないと思います。

 

音質について

 

試聴環境

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再生機器 : Astell&Kern KANN MAX  ミドルゲイン

ケーブル : 付属ケーブル バランス接続

イヤーピース : 付属イヤーピース

 

音の傾向

音の傾向は弱ドンシャリで輪郭はくっきりとハッキリと、ガラス振動板の特徴も感じられるキレの良いサウンドです。

音色はニュートラルながら中高音はやや明るめで鮮烈に感じます。

 

低域 |ーーーーー↑ー| 高域

寒色   |ーーlーーーー| 暖色

狭い    |ーーーーーlー| 広い

繊細     |ーーーーlーー| 迫力

ドライ  |ーーーーlーー| ウェット

 

詳細な特徴

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初代『Que』はゆったりした暖かみと深みのある中低域寄りのリスニングサウンドだったのに対して、今作はシャキッと平面っぽさも感じられる、粒立ち良くスッキリとスピード感のあるサウンドです。

低域のリスニング傾向は引き継いでいるものの、中高域が目立つ様になり全体的な音作りは全く異なるものです。

純粋な基本性能・解像度や情報量はかなりアップデートされています。特に粒立ちの細かい中高域の解像度はかなり上回っています。 細かなディテールまで描写出来る様になりました。

高域は先述した通り粒立ち鋭くシャッキリと。ただ印象的な高域表現が故に、粒の過剰さを感じる方もいると思います。

ボーカルも非常に明瞭かつ伸びやかで、楽器の情報量に埋もれる事なく、くっきりした声を聴くことができます。やや明るめの音作りなので、女性ボーカルの方が合うと思います。非常に艶のある伸びやかな女性ボーカルを堪能できます。個人的なおすすめは、ずっと真夜中でいいのに ボーカルのACAねさん。艶っぽいハイトーンボイスがより強調されて、聴いていてとても気持ち良いです。

そして、ガラス振動板ならではの独特な低音表現も魅力の一つです。比較的スッキリとしていますが、音像の固さやムッチリカッチリとした感覚が特徴的で、他のイヤホンではあまり無い独特な低音です。

大雑把な例えですが、ガラスを水中で叩くような硬めの響きと似ている様な。音の収束が早く音が濁ることはなく、ガラス振動板の特性の良さ・レスポンスの速さも出ていると感じます。

鮮烈で繊細なシンバル・ハイハットの高域表現、重厚感や残響のあるピアノの表現や弦の響きなど、パンチのある楽器の演奏が楽しめると思いました。

そして、初代Queと比較して音場もかなり広がっており、情報量の増した楽曲とくっきりと豊かな表現力で聞き応えもかなり増しています。

ガラス振動板ならではの個性がありますが、色んなジャンルを熟る万能さも持ち合わせている優秀なイヤホンです。

 

高音    |ーーーーlーー|  [8.7]

中音  |ーーーーlーー|  [8.6]

低音     |ーーーーlーー|  [8.6]

解像度    |ーーーーlーー|  [8.7]

定位   |ーーーーlーー|  [8.6]

分離 情報量  |ーーーーーlー|  [8.7]

詳細  |ーーーーlーー|   [8.5]

 

個人的総合スコア  9.1 🌟

オススメ度  ★★★★⭐︎ 4.8/5 

 

まとめ

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大ヒット『Que』の名を冠した後継機ではありますが、音の表現は中高域にフォーカスされた全く異なるサウンドでした。ただこちらも同様に、人気が更に高まりそうな優秀さを感じます。

Queを愛用している方、所持していない方も是非ご検討してみて下さい!

 

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