今回は JUZEARのコラボ新作 Z Reviews × Juzear Defiant 鳴神 の紹介/レビューになります。
タイトルの通り、本当に素晴らしい製品でしたので是非最後までご覧下さい。
JUZEAR公式様より提供して頂きました。このような機会を頂き感謝いたします。

製品概要
『Z Reviews x Juzear Defiant 鳴神』
価格 : 99.99ドル
発売日 : 2025年4月28日
ドライバー構成 : 1DD+3BA
⬆️カーボンPUダイアフラムとディープベースに第3世代 11mm カスタムDDを搭載。

今作は、HiFiオーディオ業界の著名人「Z Reviews」と「Juzear」による、6か月6ラウンドのサンプル調整と共同開発を経て誕生しました。
パッケージ 本体 外観

本体をアップにしたパッケージデザインです。本体の綺麗さだけで映えるのが凄いですね。
本体

早速開封すると、本体FPの不思議な模様と、色のグラデーションによる美しさが本当に圧巻でした。FPの高度なクオリティは、流石JUZAERさんですね。
こちらのカラーはレインボーですが、2色のカラバリから緑も選択が可能です。

シェル部分にはコラボレビュアーさんのロゴとJUZEARのマークが印字されています。こちらのレビュアーさんは海外の方ですが、ロゴには小さく「音の王」という文字を発見。とてもユニークですね。
ケーブル

ケーブルデザインも本体(レインボー)とマッチングされておりとても綺麗です。
プラグ交換可能・純度の高い線材(6N SPOCC +SCCW)を使用しており、付属ケーブルとしてはかなり品質に優れています。コネクタは0.78 2Pinを採用しています。私は問題無かったですが、ロッドによってコネクタが固い個体がある様なので、注意が必要かもしれません。
付属品

100ドルのイヤホンとしてはかなり豪華なラインナップになっています。
・6N SPOCC+SCCW ハイブリッドケーブル
・ケース
・コラボロゴアクリルスタンド
・イヤーピース 3種類
・クロス
・合格証 製品マニュアル
装着感

シェル部分はやや厚みがありますが、耳型に沿った凹凸が適切にフィットしてくれるので、装着感はとても良いです。遮音性もそれなりに高いタイプです。本体も片側6.1gと軽量で、長時間の使用も可能です。
試聴環境
Astell&Kern KANN MAX ローゲイン
付属イヤーピース
付属ケーブル 4.4mm バランス接続
音質について

聴いた瞬間から、低域の音像定位の豊かさと優れた立体表現力に圧倒されました。これは驚異的です。Tシリーズの廉価版として完成度が高く、まさに100ドル帯の新星と言える印象を受けました。
全体のバランスとしては、寒色系で硬質かつシャープな高音が特徴的な、弱ドンシャリサウンドです。音圧が強いタイプではありませんが、価格以上の解像度や音場の広さを感じさせます。
高域は分離感が際立っており色彩が鮮やかな音色ではないものの、ボーカルは明瞭で価格を考えれば十分満足できる印象です。ですがこの製品の最大の魅力は低域にあり、卓越した奥行きに優れた空間表現には目を見張るものがあります。
そのため、低音の少ない楽曲では価格相応の印象を受けるかもしれませんが、弾むような低域が活きる楽曲では価格以上の実力を発揮します。
高音 8/10
冷たい質感でドライに、シャープで繊細な寒色サウンドです。歯切れの良い刺激感のあるハイハットやシンバルが特徴的ですが、チープなシャリ付きは無くて、金属的な質感も強くなりすぎることはないです。また上擦ったり刺さったりすることもなく良いバランスです。
中音 8.5/10
存在感のある低域に負けることなく、透明感のある輪郭のくっきりしたサウンドです。ニュートラルで音色も自然に聞こえます。
ボーカルは適切な距離感で、明瞭感ある声を聞くことができます。やや彩度が低く表現力が淡いため、ボーカル中心に聴きたい方には合わないかもしれません。価格を考えると十分でしょう。
低音 9.5/10
重低音の量感が多いバランスで、タイトな低音の質感や、奥行きのある立体表現に優れています。61Tでも感じたのですが、JUZEARのカスタムDDの実力がかなり高いですね。
音圧が強かったり強調された音では無いですが、キックやバスドラムはホログラフィックに質感まで捉えられたり、ベースのインパクトは凄まじいです。この価格でここまで上質な低音を味わえるのは稀だと思います。非常に豊かで広がりも美しいです。
例えば「星座になれたら」の躍動感あるベースや「レーゾンデートル」の弾むようなバスドラム等、音像表現は感動ものでした。
Butterfly 61Tと比較
個人的に好んでいる61Tとの比較では、低域の良さを引き継ぎつつ、中高域をかなり寒色寄りに。コッテリ感や太さといった61Tの癖は抑えられ、聴きすくバランスの取れた音に仕上がっていると思いました。
価格を考えるととても優れたイヤホンです。
私の重視している立体的な空間表現は、特に素晴らしいです。
■おすすめの方
・豊かな空間表現を求めてる
・サブベース好き
・クール傾向を探してる
・付属品で完結してる約1万円のイヤホン
■合わない方
・金属質な高音が苦手
・ボーカル中心に聴きたい
音の傾向
寒色 |ーlーーーーー| 暖色
低域 |ーーーlーーー| 高域
狭い |ーーーーーlー| 広い
繊細 |ーlーーーーー| 迫力
ドライ |ーーlーーーー| ウェット
個人的総合評価 8.8
オススメ度 ⭐️⭐️⭐️⭐️ (4.3/5)
まとめ

今回は Z Reviews x JUZEAR Defiant 鳴神 のレビューを行いました。
JUZEARのカスタムDDの実力の高さを再確認、個人的に好きな機種である「Butterfly 61T」の良さを抑えられたコストの中で上手く落とし込んでいて、とても満足できる製品でした。
定価100ドルという価格帯だとかなり強いと思います。気になってる方はキャンペーンも実施中なので、是非ご検討下さい。
