こんにちは。
今回は、人気の開放型ヘッドホン3機種 SENNHEISER『HD800s』STAX『SR-X1』HIFIMAN『Ananda Nano』をそれぞれ聴き比べて、紹介していきたいと思います。

ビルドクオリティ、装着感、音の3点で紹介します。
あくまで私の主観なので一意見として参考にして頂けると嬉しいです。
※一部友人からの貸し出し機を含みます
製品概要
今回は3つの製品の検証なので簡単に行います。
STAX SRS-X1000

STAXのエントリーモデル、静電型(コンデンサー型) イヤースピーカー「SR-X1」と新開発の小型ドライバー・ユニット「SRM-270S」のセットシステムです。
希望小売価格¥121,000(税込)
メーカー発売日 2024年5月12日
HIFIMAN ANANDA NANO

ステルスマグネットを採用した、平面磁界型ヘッドホンです。 ナノメーター厚振動板により、トランジェントの高さダイナミクスと細部再現性を向上しています。
希望小売価格 ¥99,550(税込)
メーカー発売日 2023年8月25日
SENNHEISER HD800s

ゼンハイザーがこれまで蓄積してきた技術をフルに投入し、新たな到達点を目指したフラッグシップモデル。HD800からそのまま継承し、サウンドイメージをさらにリアルに、中低音の再現力を向上させています。
希望小売価格 ¥216,000(税込)
メーカー発売日 2016年2月18日
パッケージ / 外観


STAX SRS-X1000
拡張性や自由度は少ないものの、これを買えば満足できる完成したパッケージになっています。ハウジングは一見廉価に感じますが、使用感としては洗練されたデザインと確かなビルドクオリティです。
イヤーパッドは交換可能、スライダー部分は6段階に調節可能です。専用アンプと専用ケーブルで使用する必要があります。またケーブルが平べったく扱いにくいのは難点ですが、据え置きシステムとしては素晴らしい完成度です。
SENNHEISER HD800s
6.3mmステレオ標準プラグケーブルと4.4mmバランスケーブルが付属しています。またHD800シリーズでは、専用のコネクタを採用してます。
ハウジングは、設計と機能美を感じられるモダンな仕上がりになっています。ヘッドバンド中央のシリアルナンバーが刻印されているのも特別感があって好きなんですよね。
HIFIMAN Ananda Nano
3.5mmプラグヘッドホン用ケーブルに、6.3mm変換プラグが付属しています。細くてストレスの少ない使用感です。おまけのキャリングケースの作りも非常に良いですね。本体デザインについては少し好みが別れそうな気がします。
装着感


1 STAX SRS-X1000
重量:234g コンパクトなハウジングの通り、3つの中では最も軽量です。装着しても重量を殆ど感じないレベルに快適です。小さめのイヤーパットには低反発の羊革が使用されています。側圧は弱いですがホールド感はしっかり感じられ、優しくフィットしてくれます。
2 Sennheiser HD800s
重量 : 370g 側圧弱めで、ヘッドバンドで添えられているような快適な装着感です。イヤーパッドは薄めで優しくフィットします。
3 HIFIMAN Ananda Nano
重量 : 420g 3つの中で一番重量を感じます。 大きなイヤーカップが側圧強めに密着するイメージで、装着感の好みは分かれそうです。イヤーパッド部分は通気性の良いメッシュ素材で耳当たりは良く、厚みもありふかふかとした質感です。
音質について
視聴環境
HD800s Ananda Nano ; DAC アンプ HIFIMAN GoldenWave Serenade
SR-X1; DAC HIFIMAN Serenade ( HIMALAYA PRO ) アンプ SRM-270s

視聴楽曲
ROW AND BOW / 米津玄師
START / Mrs.GREEN APPLE
舞台に立って / YOASOBI
Anything for You / Sam Shore
Even if the Sky is Falling Dawn / The Waiting

聞き比べての感想
[音質評価]

※あくまで私個人の感想ですので参考程度にご覧下さい。
STAX SRS X1000 4/5
音の粒子が細かく緻密な描写と、柔らかく濃密な広がりが特徴的。ニュートラルでフラットな再現性の高い音色とエッジの少ない柔らかく優しい聞き心地に、弾むような低域の沈み込みも忘れることなく包み込まれる感覚。
ただ口径が狭いためか、若干耳元で鳴っている感を感じることもあるものの、静電型ならではの音の繊細さ精密さは素晴らしく、特に弦楽器の表現力は圧倒的です。
HIFIMAN Ananda Nano 4/5
個人的には SRS X1000より没入感のある音楽体験が出来るのはこちらに軍配。広大で深みのあるサウンドステージとその中で飛び交う音の躍動感。
ただ音の性質はかなり異なり、ニュートラルで細く緻密な音が優しく広がるSRS X1000に対して、Ananda Nanoはドンシャリでキレのあるパワフルなサウンドです。
平面駆動らしい透明感があるキラキラとした中高音と深くてレスポンスの良い低域のダイナミズムを味わえる。
SRS X1000より細部のエッジが効いており、解像感は高いが中高音のピークしかり、人工的な味付けの印象も受ける。
自然なトーンで繊細な楽器や声の質感を味わったりする点では、SRS X1000の方が聴きやすいです。
SENNHEISER HD800s 5/5
寒色ニュートラルでドライ寄りのサウンドです。広大な音場で空間表現が超自然です。どこまでもナチュラルな音の広がりとリアルな配置に、全ての音が可視化出来るかのようなくっきりした高い分離感と音の表現力を両立しています。声の近さは特に素晴らしく、自然なトーンで息遣いから質感まで聴くことができます。
低域は硬質ドライ寄りに、量感より深さを重視したような、上質で重厚感のあるな響きと余韻を感じられます。
L Ananda Nanoと比較
音場の広さや解像感では拮抗していますが、比較するとAnanda Nanoでは、音の分離や距離感、味付けに不自然さ、低域と中高域の音色の乖離も感じてしまいます。
とは言え価格差を考えるとAnanda Nanoもかなり良いと言えます。
L SRS-X1000と比較
特徴である味付けの少なさ、音の緻密な繊細さを更にアップして、音楽のスケール感も何倍にもしたような感覚です。繊細さは負けていませんが、一音一音に命を与えたような、生き生きとしたサウンドをプラスして味わうことができます。
まとめ

今回は人気ヘッドホン3機種の聴き比べを行っていきましたが、いかがでしたでしょうか。

こちらが最終的な結果です。
やはり「HD800s」ハイエンドらしい完成度の高さと音のクオリティは素晴らしいと言わざるを得ません。
そして、STAXのエントリーエントリーモデル「SRS-X1000」は装着感、音に関しても究極のリラックスが味わえます。軽い装着感と、ニュートラルな音色で優しく緻密なサウンドながら、リスニングの楽しさも忘れないバランスが最高です。優しい耳当たりのサウンドと相まって、時間が経つにつれて「着けて聴いている」と言う感覚がほぼ無くなるよに感じました。
HIFIMAN 「Ananda Nano」はハイエンドに迫るダイナミックな音質重視の方におすすめです。 色付けは多いものの、広い音場と高解像度なサウンドや、透明感や艶のある中高域など…音に関しては素晴らしいです。
機会があれば、是非視聴もしてみて下さい。
異なる種類のドライバーユニットの製品で、傾向も違えば、使用用途や得意なジャンルも異なり、聴き比べが捗りました。
今回紹介した3機種はどれを選択しても素晴らしい製品ですので、少しでも参考にして頂けると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


